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心にひっかかっていたものをそろそろ解放しようか・・・

息子が通う作業所で「個別懇談」があった。

学校みたいな響きだが、半期が終わって「個別の支援計画の確認」という意味合いだ。

高校を卒業してまだたった半年なんだなって改めて思った。

最近はとっても作業所通所になじんできて、もっと長くいるような感覚になっていた。


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息子は午前中は発酵して外皮がぱりぱりになった二ンニクの皮むきをしている。

たった数時間の作業だが、私はこれがいつも心に引っかかっていた。

なぜかというと息子が作業に参加するっていう事はずっと想定してなかったから。

毎日なにをしててもいいから楽しく過ごせればいいと思っていたのに、思いがけず毎日作業に参加する生活になった。

つまりは「作業をさせる毎日でいいのか?」っていう事がどーしてもひっかかっていた。



息子は身体、知的の両方の障害者手帳のいちばん重度の判定をもらっている。

知能は2才ぐらいらしい。

作業をさせるということは私の気持ちにマッチしなかった。

能力以上のことを無理強いするようで心配だった。

何かができるようになる事はいい事だと思うけどそう単純には喜べない‥•


でも‥•

このジレンマをそろそろ卒業しようかなと思う。

今の状況が息子にとって決してワルクナイって思うから。

作業っていう言葉にとらわれず、今やってるニンニクの皮むきの時間が仲間とごちゃっと一緒にいて楽しさを感じられる時間のようだから。



もうひとつ私が以前から気にしていたのは毎日昼寝をしている事。

今までの学校生活の中では「昼寝」は全くなくて始終元気いっぱい活動していた。

スクールバスの中でもほとんど眠る事はなかった。

障がいが重いとどうしても「昼食後は車いすから降りて横になって休憩」というスタイルがあるみたいだ。

私としては「作業所で目一杯活動して休息は自宅で」という希望だった.


ところが最近は横にすると一時間ぐらい熟睡するらしい。

これも‥•

それが習慣になりつつあるのならばまあいいのかなと思い始めた。

3時半に作業所が終わると隣の日中一時支援の施設に移動させてもらってまた1時間ぐらいを過ごすのだから休憩は必要かもしれない。


あれこれ私の理想とか想いとか「こうしたい」って強く思う事はとでも大事だと思うけど、その想いはいつも柔軟な頭で考えて進化していかないといけないな。


幸いいちばん望んでいたものはこの作業所にはある。

それはいろんな障がいを持つ仲間がまわりにごちゃごちゃいていっしょに活動したりおしゃべりしたりできる事。

いつもたくさんの人に声をかけてもらって楽しそうだ.


 


季刊発行の雑誌「ねこ」が届いた。

ネコ好きなトータス松本さんの記事が載ってたにゃ!


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みいみはフローリングを歩く時にカツカツと音がする.

他のネコは足音がしない

年をとると爪が引っ込まなくなるのかな?




 

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コメント 6

ゆり

私はいきなり障害者になり、 いきなり障害者として生きることを強いられました。なったばかりの頃はなんでなんでなの?と思っていました。しかし自分の事が分かると納得をしていきました。初めは先天性の車いすの子、知的障害の子に戸惑いながらでした。通園拒否をしなかったのは、家族を始め多くの職員方の支えのおかげでした。自分はかまってちゃんなので、構ってもらえないとやきもちをやいて、人を信じることを辞めてしまいした。(新しい子が入ってくるとやきもちを焼く)しんくん達が来た時、しんくん達にやきもちを焼いて今したが、今ではやきもちを焼く事もなく、落ち着いています。
 長文で申し訳ございません。
by ゆり (2011-10-13 17:33) 

みいみ

ゆりさま きっといろんな葛藤や苦しみや不安な気持ちがあったでしょうね.その状況を想像するのすら難しいくらいです.でも今は楽しく仕事がで来ているのでしょうか.誰でも楽しい日ばかりではないと思いますが,お互いに励ましあっていければいいなあと思います.
by みいみ (2011-10-13 19:07) 

MADONNA

10年前に カリフォルニア州で今まで障害者を施設に入れていた物を 施設を廃止して 障害者も町の中でくらそう・・という事が行われていた頃の話しですが・・・
当時の 障害者の就労のビデオ(関西のNPOで発売していたもので 障害者の方の声で、日本語で説明を入れてくれている物)を購入しました。

その中には 重度の知的障害の方が、じゃがいもをアルミホイルでくるんでいる作業がありました。
彼女ができるスキルは じゃがいもをアルミホイルに包むことだけでしたが、企業は彼女を じゃがいを包む仕事に採用しました。
〜彼女はとてもいききと作業をして 満面の笑顔で仕事を続けていました。

もちろん、重度の子ども達の「仕事の市場は厳しいので全ての人が就労できるわけではない」が、これからも障害者が社会にでて仕事ができる事をすすめていきたい。というものでした。

にんにくむきの仕事は・・私の実家で漬け物をつけるシーズンになると ボウルに山盛りのニンニクむきをさせられました〜単純作業なのに、けっこう「疲れる」んです。
一生懸命にお仕事をしていたら、やっぱり集中してやっていますから、かなり疲れると思います。
お昼寝は みんなのようすを見てそのようにされているのかもしれませんね。

私の息子は B型作業所のインターンシップの初めて体験に行くところですが、お仕事って 人と人との心のキャッチボールだと思います。
言葉が少なくても、表現が少なくても、人と人とはいろんな形でキャッチボールがあると思います。
笑顔で仕事ができるって すてきだと思います。

みいみさんが色んな事に気がついてアドバイスをしてくださることも みんなの為になっていると思います。

私達は 卒業後のことがまだ見えてきませんが、ゆっくりと急がずに考えて行きたいと思っています。

by MADONNA (2011-10-14 17:52) 

みいみ

MADONNAさま 進路は親もいろいろ悩みますよね.心配は尽きません.うちは年度早々に痙攣をおこしまったく予期しないことだったので愕然としてしまいました.でも逆に思いがけないよいこともありました.毎日毎日ひとつひとつ楽しんでいこうと思います.
by みいみ (2011-10-14 22:04) 

のらん

みいみの元気そうな顔が見られたにゃ♪
by のらん (2011-10-15 12:18) 

ゆり

読売新聞 朝刊 10月14日 親子ホットラインにて
「速く歩ける人がいれば、のんびりの人も。あなたは速いかもしれないけど、五輪選手寄りは遅いよね。」
「何か気付いた時、カバーしてあげたら、○○ちゃんはうれしいんじゃない?」

by ゆり (2011-10-15 15:12) 

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